「コードバン」っていう革をご存じですか？

「コードバン」は、革の王様とも言われる素晴らしい革です。

「コードバン」とは、どのような革か？

「コードバン」とは、農耕馬のおしりの一部から採れる希少な革です。

昨今では、農耕用の馬は生産されておらず、食肉用としてごく少数生産されている馬から採っています。

おおよそ、世界でも一ヶ月に数千頭分しか採れない希少価値のある革です。

コードバン層

コードバン層と呼ばれる馬のお尻の艶やかな表皮を丁寧に少しずつ削っていくと厚さ2mm程の繊維質が姿を表します。

この革を削り、内側の部分のみを使うのです。通常の革素材のように皮膚表面部分は使いません。

コードバンの特徴

コードバンの特徴は、長く使い込むほどに独特の良さが出ます。日頃の手入れ（愛着）により自分だけの色合いが生まれる楽しさがあります。

また、繊維が細かく傷が付きにくいのも素晴らしい特徴です。

メンテナンス

コードバンは繊細な革です。

手入れでは、クリームやワックスを使用して磨くと、革表面が曇ってしまい、ツヤ感を落としてしまうので注意しましょう。

また、全ての革にとって弱いのが水です。

水に濡れたまま放置すると水ぶくれ状の跡が残るので、すぐに拭き取る必要があります。