学ぶ(まねぶ)ことが学ぶ(まなぶ)こと
学ぶ(まなぶ)は学ぶ(まねぶ)とも読みます。
学ぶと書いて「まなぶ」と読むのは鎌倉時代以降だそうです。
それ以前は「まねぶ」だったらしい。
かの清少納言は、オウムが人のまねをすることを「人のいふらむことをまねぶらむよ」と書いているが、「まねぶ」の本義はまさにここにあり、まねをするという意味だった。
ところで大工の技術の継承は、自分が身につけた技術を若い者に伝えていかなければならない。
その技術を手取り足取り教えることはまったくない。
手本を示して、それをじっくり観察させ失敗を重ねながら身体が覚えるまでくり返していくのです。
観察力があり、素直な若者は上達が早いです。
大工職人40年の棟梁は次のように述べていたそうです。
一番大切なことは「まねすること」
とにかく「自己流はだめ」
「自己流にやっていい人は技術を極めた者だけ、今の言葉で言えばプロだけ」
「自己流でやっている限り、決して上達はしない」と。
ほかにも伝統的なまつりの振り付けや伝統芸術といわれる日本舞踊や歌舞伎、茶道などは今でもそうです。